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翌日も全く変わらず、意気消沈のハリーは大きくため息をこぼした。ロンは課題を提出に行き、ハーマイオニーは調べることがあると言って図書室にいる。本当はハリーが外を出るタイミングで一緒に行くわ、と言っていたのをトイレに行くだけだからと断り、一人で廊下を歩いていた。
肩がこって仕方がない、と片腕ずつ回しながら角を曲がったところでぼすん、と誰かにぶつかる。
「おっと、まだ女のままなのか。前も見えないなんてどうしようもないな」
ぶつかったのはスリザリンの上級生で、ハリーの胸がぶつかっている腕で押しのけ、隣にいる生徒とゲラゲラと笑う。好きでこうなったわけじゃない、と顔をしかめるハリーはぶつかって悪かったね、というとその脇をすり抜けようとしてひゃ、と小さな悲鳴を上げた。
「うわ、本物の感触だ」
腕をつかむつもりが誤った、とどこが下品な笑みを浮かべる上級生はつかんだハリーの胸を軽くもむ。頭の中が真っ白になるハリーは慌てて距離をとると走って図書室へと駆け込んだ。すごく、すごく嫌だった、と思わず体を震わし……。
女の子じゃないのにどうしたんだ、と深呼吸を繰り返してハーマイオニー達のもとへと戻った。こんなことで動揺したなんて彼女に知られたくなくて……トイレで人に会いそうになって危なかったと誤魔化す。
夕食をとる時も胸元が何だか気持ち悪い。そう考えて上の空になりながら二人と別れて部屋に戻る。なぜか内側からロックを掛けるチェーンがあるがここホグワーツに置いてそんなものは必要ないだろとカチャン、とシリンダー錠だけ回しシャワーを浴びる。
明日は休みでよかったとため息をこぼし……何か音を聞いた気がして耳を澄ませる。何でもないのかな、とシャワー室を出て備え付けられていたガウンを羽織った。昨晩はすぐパジャマを着たものの胸元に汗をかいてしまい、気持ち悪かったために汗が引くまで、と映画でしか見たことのないガウンにどうなっちゃうんだろうとベッドに腰を下ろした。
「インカーセラス」
突然聞こえた声に驚くとともに手が縛られ、ハリーは呪文が来た方向に目を向けた。そこにいたのはあのぶつかったスリザリン生で、もう一人誰か私服で寮が分からない生徒がニタニタと笑っている。もう一度杖が振られ、ハリーの体が白い光に包まれ喉が軽く抑えられる感覚に陥った。
「あっぅああ」
続けて唱えられた魔法のせいで声が出ない。いや、不完全だったのかそれともわざとなのか、母音だけがこぼれ出るばかりで会話にならない。恐怖を感じてじりっと思わず寝台で後ずさるも逃げ場はなく立って逃げればよかった、と震える足であがくようにシーツをける。
「うわ、こいつ誘っているのか?どうする?本当にやっちまうか」
「どうせ本物の女じゃないんだし、すぐ戻るから大丈夫だろう」
ちょうどいいもの着ていることだし、きっとこいつも興味あったんだろうと訳の分からない会話をしている二人の視線に本能的な恐怖が体を包み込む。一人がハリーの足を掴むともう一人が後ろに回り込み、御開帳と言いながらハリーの上半身をはだけた。
「大広間の前でこいつが見せびらかした時も思ったけど、やっぱりでけぇ」
ほらこの重量、と下から持ち上げるように胸を触られ、ハリーは嫌だと首を振る。せめてものの抵抗に、と足を動かしたいのに開かれた足の間に体を入れたスリザリン生のせいでうまく動かせない。
下着もつけずこいつ自身見せびらかしたかったんだろう、という声と共に後ろから抱き込むように胸を掴まれ、ハリーは思わず悲鳴を上げる。だかそれもほとんど言葉になっておらず、ばたばたと足先を動かすしかない。
ほら、ここをつまむと気持ちいいだろ、と淡い桃色をした果実を強くつかむ。それはただ痛みでしかなく、ハリーは必死に身をよじろうと体を揺らした。
「ぁぅわあうあ」
「もっとして欲しいって?」
目じりに涙が浮かぶが構っていられず必死に抵抗を試みる。ニタニタと笑う上級生は下はどうなっているんだ、と鼻息も荒く言い出し、おっとみてなかったな、と足の間を占領していた生徒が体をずらした。
「なんだよ男物の下着か。萎えるな」
ちっ、と舌打ちをしてとっとと脱がせようと力任せに引っ張った。そのせいで腰が引っ張られ、差し出すような形になると下着をほおった生徒はお、いいねいいねとはやし立てる。嫌だと首を振るハリーを抑えて足を掴み……。
「そこで何をしている」
鋭い声にハリーを抑えていた二人は顔を青くして振り向いた。そこにいたのは出かけているはずのスネイプで、まだ戻る日程ではない。何をしているかなんて一目瞭然で、えーっとと言い訳を考えているがスネイプの冷ややかな目に口をつぐんだ。
「オブリビエイト。お前たちはポッターの性別が代わったことに関する記憶はなく、天文学の試験に備えて夜空を見ていた」
放たれた白い光が二人に当たると、二人はふらふらと歩いてそのまま部屋から消える。そのままスネイプは杖をふるうとしっかりと施錠し、驚きとショックで固まったハリーを見下ろした。
「騒動を聞いて用事を済ませて急ぎ戻ってみれば……。聞けば下着を身に着けず大広間で男子生徒らを誘惑した、という話は本当のようだ。戸締りもせずいささか無防備ではないのかね」
外せない用事のため3日間戻れなかったスネイプだが、近情報までは梟便で知っていた。やや湾曲した表現ではあるが、指摘されたハリーは怒りなのかそれとも恥ずかしさなのか、顔を赤くすると違う、と言おうとしてまだ呪文が解かれていないことに気が付いた。
「魔法薬は急ぎ調べるが、まずは今の状態を知らねば」
腰が抜けて足が開かれたままのハリーを見下ろしたスネイプの眼に、何か危険な臭いをかぎ取ったハリーは身を翻そうとして、両足に紐が寝台に結び付き大きく開かれたことに青ざめた。
必死に身をよじるも腰が揺らめくことしかできず、ハリーはスネイプを睨みつける。
「状態を調べるためだ、協力したまえ」
そういって寝台に乗り上げ、先ほどの生徒のようにハリーの後ろに回ると開かれたハリーの足を固定するように片足を内側に入れて膝を立てた。杖を振る気配に横目でスネイプを睨んでいたハリーは何、と足元の振動に目を向け……思わず言葉を失った。
「こうしなければ見えないのでね」
そういって大きな鏡をハリーの前に置いたスネイプは乾いて筋張った手でハリーの胸を下から持ち上げる。その指先には何か……油なのかそれとも薬なのか、判別できない滑りを持ったものが付いており、それを塗り込むように先ほどつかまれて痛かった果実をつまむ。
胸全体を揉むように動かしつつ果実を指ではじく。何、と考えていたハリーだが次第にピリピリとした何かが体をめぐり、膝をこすり合わせたい衝動が生まれる。何度も何度も胸を揉み、果実を軽くつまみ……刺激を与えるスネイプにハリーは意味が分からず、首を振る。
「嫌なら嫌といわねばな」
「いぁああいあああぅ」
自己表現はできるであろう、というスネイプに声が封じられているんだ、と伝えたいハリーだが、やはり声は出ない。そもそも、それに気が付いていないのか、と考えるハリーだが、鏡に映るスネイプは口角を上げていたため、きっと知っている。
どれくらいされていたのか。胸元がしっとりと汗をかいてきて、ハリーは必死に身をよじる。
「ふむ、胸の感度はやや低いものの、初めて触れられるのであれば問題ないだろう。では次だ」
ぱっと手を放されたハリーはおなかがジンジンする、と大きく息を吐いた。じわじわとした感覚に頭がぼんやりとする。ぬちゅ、という音と共にハリーの体は電流が走ったのではないか、と思うほどに体を揺らした。
「これはこれはポッター。すでにここが濡れているというのはどういうことかね?」
あざけるようなスネイプの声にハリーは首を振る。だが、再び聞こえた水音に訳が分からず天を仰ぐ。
「ポッター、覚えておきなさい。ここにあるこれは女性の性器である……クリトリスと言って、ここをこうすると」
よく見える、というスネイプは鏡を見るようにハリーに言うと、晒されているハリーの股に手を置き、ひだで隠されていた粘液をにじませたもののほかに豆のような部位を指先でこねるように回す。
びりびりとした何かが体を駆け巡り、ハリーは訳が分からず体を大きくそらした。ほら見なければ覚えらない、とスネイプは楽し気にハリーの頭を支えるように顔を添える。スネイプの肩に支えられるようになったハリーが再び鏡に目を向けるとスネイプはそれをつまみ、押し込んで指でひっかく。やだやだとこみ上げるものに戸惑うハリーが首を振るもスネイプの手は止まらない。
ぎゅっとひときわ強くつかまれた瞬間、びゅっとハリーの股から何かが飛び出し、鏡を濡らした。粗相をしてしまった時のような感覚に愕然とするハリーにスネイプはにやりと笑う。
「潮を噴くとは……。もっと調べねばなるまい」
笑うような、上機嫌な声にハリーは気を失いかけていた意識を戻し、再びクリトリスと呼んだ部位を弄るスネイプに首を振る。こみ上げてきたものを必死に止めようとするが再び出してしまい、腰ががくがくと揺れる。
「ぁー……あっ」
大きく息を吐き、何とか息を整えようとするハリーはぬちゃりという音ともに下腹部に違和感を覚えて鏡を見る。二度の潮とやらで汚れた鏡に映る自分の中にスネイプの長い指が入っているのが見える。え、と訳が分からないハリーは始まった抽挿にできるだけ体をそらす。
必死に足を引き寄せようとするが足は動かない。ぐちゅぐちゅという音はどんどんと大きくなり、ハリーの腰もがくがくと震えだす。ちかちかと視界に星が飛び始めたハリーの耳元でスネイプは吐息を掛けるようにしながら囁く。
「イキたいのであればイキなさい」
悲鳴のような甲高く長い声がハリーの喉から発せられ、ハリーの体は大きくしなった後脱力していった。ひくひくと腰を跳ね上げるハリーにスネイプは満足げに笑って涙を流す目じりに口づける。
足の拘束を解き、後ろから足を開かせるように抱え直すとそのまま激しく中をかき混ぜ始めた。
「ぁあああああ!!!ぅいえ、おあうえ」
必死に懇願するような声にひときわ強く突いた後指を抜くと再びハリーの腰が跳ねあがる。どろどろと、自ら流す愛液で濡れぼそったハリーだが、唇を舐めるスネイプはやめる気配がなく、がくがくと震えるハリーを抑えてわざと音を立ててかき混ぜた。
「ぁっ、あぅ、いっあえぇあ」
がくがくと絶頂しているのに刺激がやまず、ハリーの口からはもはや意味のない音だけが零れ落ちる。甲高く嬌声を上げるハリーにスネイプの手は止まらず、それどころか片手を胸に回し、かき混ぜている手の親指でクリトリスと呼んだものをこねくり回す。
絶叫を上げるハリーにかまわず胸を痛いくらいに握り、とがりきった先をこれでもかと掴んだ。ひときわ大きく体が弾むハリーは快楽が過ぎたのかがくりと意識を失った。
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