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☆24:その香りは甘く立ち昇る
制服が熱くて自らはだけていくヘンリーはもっとスネイプが欲しい、とスネイプのローブに手を伸ばす。それの意図が分かったスネイプは黒いローブを脱ぎ捨て、中に着ていた白いシャツの前をはだけた。
すり、とスネイプを求める様にその肌に顔を埋めるヘンリーにぐっと奥歯をかみしめ、中途半端な制服を全て脱がせる。白い肌が目にまぶしく、未発達特有のあいまいな体は彼の性別をあいまいにし、スネイプの雄を視覚から刺激した。
吸い寄せられるようにすっかり上気して汗ばんだ肌にスネイプは顔を寄せ、その肌に赤い印を刻み込む。細い鎖骨を甘く噛めばヘンリーの身体は跳ね上がり、体から甘い芳香を立ち昇らせた。
それは更にスネイプを刺激し、平らな胸で主張する果実を口に含む。男性の身体とは言え、胸が全くないわけではない。成長の早い少女ではきっと違うのだろうが、と思いながらぷくりと膨らんだ果実ごとそれを実らせる土台を吸い上げた。
「や、だめ、そこ吸っ、ぁっ!イッちゃ…‥ぁあ!」
大きく背中を撓らせ、体を震わせるヘンリーはまるで打ちあがった魚のように体を跳ね上げさせる。ヘンリーの細い指が頭上にあるソファーのひじ掛けを掴み、縋る。
白い肌が鮮やかなまでに色づき、じわりと汗がにじんだ。吸いつくような肌に引き寄せられ、スネイプはヘンリーの体中に口づけを落とし、下腹部を軽く吸って赤い印を散らした。その刺激だけでびくびくと体を震わせ、達したヘンリーの体温がより高くなり甘い香りを強くする。
いつものように足を閉じさせようとするスネイプに、ヘンリーはいやいやと首を振った。
「奥,奥来て、先生」
先生が欲しい、と囁くヘンリーにいつもぎりぎりで保っていた、理性というほとんど残っていなかった壁が跡形もなく吹き飛ぶ。
返事もせず、ヘンリーの口に指を入れればヘンリーは疑いもなくその指を舐め、軽く食んで吸う。
これが準備に必要だとは思っていないだろうヘンリーの行動にこれ以上煽るな、と暴走しそうになる思考を必死にとどめるスネイプはその指で男性同士であれば使うであろう場所であり、ヘンリーが本来使うことのない場所に指をそっと沈めていく。
初めての異物に驚き、食い締めるのを口づけと胸への刺激で弱め、何度も出し入れを繰り返す。ほどなくして馴染んだのを確認し、指の本数を増やした。
うねる内壁が本来受け入れるものでないものを戸惑いながら、それでいて指の形を確認するかのように蠢き、吸い付く。快感を耐える様に口元を抑えるヘンリーの手を取り、首にすがるようにするとヘンリーは素直にスネイプに縋りつき、さらに体が密着する。
「君の中はとても暖かいな」
ヘンリーの緊張を和らげようと、スネイプはその耳元に囁いた。途端に締まる後ろに笑みをこぼし、馴染み具合を確かめる。男性同士であればここでも快感を得られると、そう聞いてはいるがヘンリーの身体はあくまでも女性がベースだ。
それでも、彼の求めに乗じて腰を進めるスネイプは熱い隘路に食まれて少し快楽の証を零す。ぐっと力を込めて止めるスネイプだが、ヘンリーの見せるこれ以上ないほどの幸せそうな顔に勢いよく打ち込んだ。
甲高く喘ぎ、これ以上ない力で締め付けるヘンリーに口づけ、その体から緊張をほぐしていく。勢いよく飛び込んできたものがなんであるかを確認するように蠢く内壁は、すぐにわかったように拒絶するのをやめ、隠された道の代わりとばかりに締め付ける。
一方、衝撃に耐えかね、あの時のように高みに上り詰めて戻ってこられない様子のヘンリーを大丈夫だと抱きしめた。
「まだ動かない。ヘンリーが落ち着くまでこのまま……」
媚薬によって引き上げられた感度によりヘンリーの身体は先ほどから何度も震えて、小さな絶頂をスネイプが少し動くだけで味わっている。
乱れた息が正常に戻るまで過呼吸を治すように唇を重ねて呼吸を制限し、震える舌をなだめた。少しして、ヘンリーの呼吸が正常に戻ってくると、体も落ち着いてきたのか細かな震えが止まる。
ゆっくり動き出すスネイプが一度引きかけた腰を打ち付けるとヘンリーの身体がピクンと跳ね上がり、スネイプに縋る手に力を込めた。
細い足を広げ、打ち付けるスネイプに縋る様子がスネイプをさらにあおり、打ち付ける勢いが止まらない。びくんと体を仰け反るヘンリーの中が強くスネイプの物を絞めるとその刺激にスネイプも限界を迎える。
中に出すのはまずい、と引き出そうとして、ヘンリーの細い足が腰に絡まっていることに気が付き、最後の余裕が消え去った。
自ら腰を押し付けるヘンリーにスネイプは思うがままに、本能のままに打ち付け、これ以上ないくらいに深く差し込んだ。
太腿で挟むのとは違う、生々しい感覚にヘンリーの身体は常に震え、何も出せないまま絶頂に押し上げられ続ける。気持ち良すぎて、嬉しすぎて頭が焼ききれそう、と体の奥を満たす熱い奔流を感じ、ヘンリーの体が大きく波打つ。
今までで一番のオーガズムに何度も何度も震えると、心配するスネイプの手が意識を飛びかけていたヘンリーを呼び戻す。
「やはり薬が効きすぎたか」
そう聞こえ、繋がりを解こうとするのを力の抜けた足で引き留める。少し抵抗するスネイプを抑え、自ら腰を振るヘンリーに熱いため息をつくスネイプは求められるがままに……今までヘンリーによって高められていた熱を吐き出していった。
くたりとするヘンリーの愛の妙薬が効果が抜けたことを確認したスネイプは急ぎ回復の魔法薬を呼び寄せ、うつらうつらするヘンリーに飲ませる。時計を見れば一応薬の時間としている時刻に差し迫っていることに気が付き、自身も回復薬を飲んでヘンリーをシャワー室へと連れて行く。
最奥の秘密の蕾に指を入れ、入れたものを掻きだす間もヘンリーの身体は震え、余韻のように絶頂を味わう。一線を越えたことに少しの後ろめたさを感じつつ、どこまでも幸せそうなヘンリーにスネイプは口角を上げ、触れるだけの口づけを交わす。
「絶対愛の妙薬飲まない……」
幸せだったけど、というヘンリーにスネイプは当たり前だと答えて、届いたプレゼントを明日持ってくるようにと言う。また入っているぞ、と言うスネイプにヘンリーはふるりと体を震わせて、先生からの以外食べないと縋りつく。
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