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ヴォルにひかれるがままに歩いていくハリーは7階までくるとどうしたの?ヴォルを見上げる。面白い場所があるというヴォルは壁の前に来るとハリーを置いて、その壁の前を行ったり来たりと繰り返す。
ほどなくして壁に現れた扉にハリーが驚くと、ヴォルはさぁ中にとハリーを引き入れた。少し薄暗い部屋に入ると途端に部屋に明かりがともる。そこは寝台と何やらものが入っているらしい箱と……テーブルと椅子、それと奥に別の扉がある。
「ここは?」
見たこともない部屋だ、と驚くハリーにがちゃりと鍵を閉めるヴォルはにこやかな顔でおいで、とハリーを呼んだ。椅子に素直に座るハリーはあの扉の向こうは何だろうと考え……タオルが置いてあることに気が付いた。ということはあの向こうはバスルームかな、と見当をつける。
ここは食べ物が出ないからというヴォルは、鞄からクッキーを取り出すとどこからともなく現れた皿にのせてハリーに差し出した。
「ここは必要の部屋と言う……。望んだものが用意される部屋なんだ。今皿が必要だと思ったから皿が現れた。このほかにもさまざま出てくるが……水はこうやって杖から出せばいい」
ポンと現れたコップに杖を近づけると水が満たされ、ハリーはすごいと目を輝かせた。赤いジャムのついたクッキーを頬張るととてもいい香りがして、何のジャムだろうと考える。
甘いものを食べないヴォルはじっとハリーのことを見つめているだけで……その視線に体が疼く。
なんで、ともじもじするハリーにヴォルはニヤリと笑うと、ハリーの手を取って口づける。ピクンと震えるハリーにヴォルは微笑み、唇へ触れるだけの口づけを落とす。
「もう我慢できない」
そういって椅子ごと押すヴォルにハリーは慌てて……ぼすんと言う衝撃に椅子がソファーに代わったことに気が付く。危ない、と膨れるハリーにヴォルは悪びれもせず眼を細ませて細い首筋に顔を埋めた。
「ひゃっ……そこ、擽らないでっ」
甘く噛んだり舌で舐めたりと繰り返すヴォルに抵抗するハリーは聞こえた布の擦れる音に顔を赤く染める。脱がされていく制服に、早く早くと気ばかりが焦る。
「ハリーも俺の制服、脱がせられるか?」
両手がふさがっているんだ、と耳元で囁くとこきゅりと喉を鳴らして、ハリーは頷いた。真面目に制服を着ているヴォルのネクタイを抜き取り、シャツのボタンに手を付ける。
外している間に、先にハリーのボタンを取り去ったヴォルは首筋から胸元に唇を滑らせ、立ち上がったものを食む。ビクンと震えるハリーの手がボタンを滑り、うまく外せない。
なんとかヴォルの悪戯に負けることなくボタンを外したハリーだが、それ以上はもうどうにも動け無さそうだ。
「もう動けないか?ハリー」
楽し気なヴォルの言葉に悔し気に見つめ返すハリーは膝を立てて膨らんだズボンの股を擦りあげた。ビクンと跳ねるヴォルに気を良くしたハリーはそのままそこを刺激し続け……荒い息を吐くヴォルの赤い目に息をのむ。獰猛な蛇の気配に背筋を震わせるハリーは膝に感じる熱に思わず唇を舐めた。
「あ、あのね、ヴォル。その……」
ちらちらと膨らみに視線を落とすハリーにヴォルは首を傾げ……あぁ、とニヤリと笑った。ハリーの手を取り、ズボン越しに自らのものに触れさせるとハリーの顔は見る見るうちに赤くなる。
「触りたい?」
熱を放つ耳朶を舐めながら囁くヴォルにハリーはこくりと頷いた。ソファーに座り直し、ハリーを床に座らせると足を開いて見せる。
恐る恐ると言う風に手を伸ばすハリーはヴォルの足の間に体を入れるとベルトを外してファスナーを下ろす。緊張している風のハリーはちらりとヴォルを見上げると、どろりとした熱を持った目と目が合い、触れられてもいないハリーの物がビクンと跳ね上がる。下着越しにそっと撫でると中の物が大きく震え、ハリーは無意識のうちに唇を舐めた。
そっとずらして出てきたものをじっと見つめる。小さい頃から水がもったいないとシャワーはいつも一緒だったが、その時見ていたものと形が違う。
ぴくぴく動くそれにハリーは舌を伸ばしてそっと触れた。息をのむ声と同時に大きく震えるそれに、まだズボンに入れたままの自分の物がほんの少し吹き出すのを自覚する。
下着を一気にずらし、弾け出たものを口に咥えるとハリーの中の熱がもう形を残さないほどにとろけていく。咥えた口の中で下で舐めると先端が濡れ始め、溢れそうになる唾液とともにそれを飲み込んだ。
「っは、ぁ、初めてだっていうのに、っ、ずいぶん上手だなハリー」
先端を吸われ、目の前の光景だけでもイキそうになるヴォルは奥歯を噛み締めることで何とか堪える。ちらりと上目遣いに見上げるハリーの眼と、情欲に濡れる赤い眼がかちりと合い、ハリーは視線をそらすことができなくなった。
「ハリー、もっと奥まで入るか?」
熱い吐息を零すヴォルの言葉にハリーは一杯に口を開いて徐々に凶暴さを増していくものを根元近くまで咥えこんだ。少し苦し気に呼吸するハリーをみて可愛い、と目を細めるヴォルはハリーの喉の奥まで犯したい、とハリーの頭を両手でつかんで嘔吐くハリーの喉に入れていく。
ハリーの鼻が完全に体に密着する一歩手前まで押し込むヴォルは呼吸がうまくできないハリーが落ち着くのをそのままの体制で待つ。震える舌が時折かすめ、さらに自身が膨らんでいく。
「落ち着いてハリー。ほら、鼻の奥を使うように呼吸して……。そう、いい子だハリー」
少し呼吸が戻ったのを確認したヴォルは腰を引いてすぐに押し込める。初めてだろうが構わない、と喉の奥を使うヴォルは息苦しさと喉の奥に時折触れるものによる嘔吐きで、涙を流すハリーに興奮し、速度を速めて行った。
「残さず飲むんだ」
できるな?と優しく囁き……溜めていた欲望を吐き出していく。必死に飲み込むハリーがかわいくて、強度を保ったものは更に大きく膨れる。
ハリーの口の中に残っていないことを確認し、引き抜くと、急に届いた酸素にハリーはげほげほと咽た。いい子だ、と頭を撫でると口元を拭うハリーは花が咲いたように微笑んだ。
「今度はお礼をしなくてはな」
床に座り込むハリーを魔法で浮かせ、ズボンとともに下着を剥ぐ。そのまま寝台へと移動するヴォルは自分が横になったその上にハリーを下ろした。
「え、ちょっちょっと、これ逆じゃ……」
「やる余裕があるのなら俺様の物もまた可愛がってくれ。俺様は……ここをもらう」
上下逆さにされたハリーは、先ほどまで好き勝手喉で暴れたものが目の前にあることに文句を言うどころか愛し気に口づけを落とした。
ニヤリと笑うヴォルはためらいもなくハリーの物を口の含み、縋る様に、拘束するように、両腕でがっちりと掴んで音を立てて吸い込む。
「ひゃっ、やめ……そこっ、ら……。ヴォルのっ、あぁ!ヴォル、気持ちよくっ、ぁあ、させたいのっ……に!!!」
ひときわ強く吸いだされ、ハリーは体を大きく撓らせる。もうヴォルの物を口に含む余裕がなく、自分のペースで動きたい腰をがっちり捕まえられたことでどうしたらいいかわからなくなる。
それと、ずいぶんと余裕をもって愛撫するヴォルになんでと疑問が沸き起こる。同い年なのに強く吸われて絶頂まで駆け上がったハリーは掴まれた腰以外を震わせ、へたりと上半身をヴォルの上に乗せた。
顔のすぐ横にあるものに横から口づけ、縋るように愛撫するハリーはまたひと際大きくなったものにはぁ、と厚いため息を零す。
「な、なんで大きさ違うっぁあ!」
絶頂している間も吸われて舐められるハリーは必死に蛇の口から逃げようとするが、どうにも動けない。くちゅくちゅと水音が聞こえ、ハリーは気を紛らわせようと目の前のものをできる限り愛撫し、口づけを送る。
「ハリー……。もっともっと可愛がりたいけど、せっかくハリーが育ててくれたんだ。ハリーの身体に入れさせてほしい。ハロウィンからずっと……ずっと我慢し続けた俺様をその体に受け入れて欲しい」
熱い吐息が絶頂して振るえるそこにあたり、ハリーはビクンと体を揺らして思わず目の前のものをぎゅっと握った。跳ね起きたヴォルがハリーの手から抜け出すと、ぐるんと反転しハリーを寝台に押し付ける。
「ハリー、全く手加減できない」
そう言い切るヴォルにハリーは頷く。今すぐ突き上げて全部全部塗り替えたい。そんな思いが立ち込めていて、ハリーはヴォルの背に腕を回した。
「ハロウィンの日からずっと燻ぶらせた責任、ちゃんととってね」
点けた火の後始末、ちゃんとして、と抱き寄せたヴォルの耳元で囁くハリーは虚を突かれたような顔のヴォルを見つめて……視線を逸らす。
ポンポン、と謎の音が聞こえて、ハリーは何だろうと首を巡らせた。
「今すぐ入れたいけど、まずはぐずぐずになるまで解さないと」
熱を帯びた目でハリーの近くに現れた棒を手に取り、べろりと舐める。わわわ、と焦るハリーににこりと微笑み、手に持った棒を久々だった蕾に突き立てた。
「ここは本当に便利な部屋だ。次からはここを使おう。それでもっともっと深い快楽を教えてやる」
今日は解すだけ、と何度か行き来させると放り投げ、いつも以上に猛ったものを押し込める。思わず悲鳴に近い嬌声を上げていたハリーは一気に貫かれたことで衝撃に背を反らし、白濁したもので腹を汚す。
「ハリー、俺様のハリー」
唇を合わせ、まだヴォルの味が残る口内をハリーの味が残る舌で愛撫され、ハリーの物はあっという間に硬さを取り戻し、少しだけ快楽の証を噴き出す。
「あぁ、ハリー。もっともっと気持ちいいことしよう」
そう囁けばハリーの身体は大きく震え、勢いを増した律動についていこうと必死にヴォルにつかまる。
幾度目かわからない奔流を体内で受け、ハリーは混濁しそうになる意識を必死に保っていた。自分を抱きしめて耳元で息を吐くヴォルの熱い吐息に、まだ入れられたままの最奥がひくりと中のものを食い締める。
もうハリーのものはすっかり搾り取られてしまってピクリとも動いていないが、中にいるヴォルはと言うと……。
「ひゃ……また硬くなった……」
ハリーの反射的な締め付けにやわやわと大きくなって濡れぼそった中を押し広げる。かすれた声で喘ぐハリーにヴォルは水を口に含むと少しずつ流し込む。
口移しで水を飲むハリーはもっととねだる様に、離れるヴォルの舌に名残惜し気に舌を絡ませ、水を催促する。何度か繰り返しているうちにすっかり元気を取り戻したヴォルの物が散々吐き散らかしたものを奥へ奥へと押し込み、ハリーは思わず身をよじった。
「俺様のハリー。愛してる。この先一生、俺から離れるな」
いいな、というヴォルは命令口調のようなのに縋るような目でハリーをじっと見つめる。
「離れるわけないよ。それに、ヴォルこそ、僕の物なんだ。僕の、僕が愛しているヴォルデモート……ヴォルなんだから」
絶対離れないで、と誓う様にハリーから唇を重ねる。それだけで未だ強度を保つヴォルの熱が一気に駆け上がり、一滴残らずハリーの中に叩き入れた。
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