plastic deformation
--------------------------------------------
--------------------------------------------
この話は以下の要素が含まれております。
・男からの後天的女体化
・ほぼエロ
・未遂ですがモブによる無理矢理があります
・教授が普通にやべぇ人
なんで書いたか:読みたかったから
--------------------------------------------
城の誰もが寝静まった頃、特別に個室を与えられたその部屋には粘液をかき回すような音が荒い息遣いと共に満たしていた。くちゅりという音ともにか細い声が意味をなさずに零れ、獣のような荒い息だけが部屋に響く。
ぐじゅ、と再び音が聞こえると唸るような声が聞こえ……再び荒い息と粘着質な音だけとなる。
ことの始まりは誰が犯人か。いまだわからない“悪戯”が原因であった。ホグワーツでは悪戯なんてそれこそ双子に始まり様々なものがある。イタズラグッズによるものや、試薬の魔法薬なんてものもあり、校医のポンフリーは運ばれてくる生徒に一体誰がこんなことをしたの、と怒ることもままある。
そんな中、厄介なゴーストピーブズが誰かの悪戯見つけちゃった、と意気揚々と大階段を飛んでいた。ピーブズだって一応馬鹿ではない。怪しい魔法薬に手を付けることはしないが、今回の魔法薬は念のためにかけたミセスノリスが無事であったことから、生徒の命を奪うものではないと考えて、誰に当てようかなとウキウキしていた。その時、誰かが開けた大扉から突風が入り込み、生徒たちに襲い掛かる。
「もう、スカートが嫌になる時ってこういうときよ」
抑えるのに片手で本を持たなきゃいけない、と文句を言う声が聞こえ視線を下げた。そこには眼鏡をかけた男子生徒と赤毛の男子。そして栗色の髪の女子生徒がいた。女の子って大変だねと男二人で言い合うと他人事だと思って、と怒っている。
よぉし、と狙いを定めえいやと投げつけた。と、ちょうどそこに誰かの声が聞こえ上階から何かが落ちていく。あちゃーと思うピーブズは知らん顔をしてその場を後にする。
がちゃん、という音がし、顔を上げたハリーは空中でぶつかった瓶にとっさにロンとハーマイオニーを押した。踊り場にいたこともあり、その場から離れるだけとなった二人の目の前でハリーにその2つ魔法薬が混ざったものが降り注ぐ。
うわ、と驚くハリーだがぼふっという音が聞こえそうなほど濃厚な霧が体を包み、思わずその煙を吸い込んで咳き込む。
「大丈夫ハリー!?」
煙がある中さすがに近寄らないで我慢していたらしいハーマイオニーとロンの声にハリーは大丈夫と咳き込みながら返した。煙は瞬く間に消え、魔法薬を落としたらしい生徒の声が上から聞こえる。
全くなんで、というハリーは濡れた眼鏡を拭きとってかけなおすと、ポカンとした顔のハーマイオニーとロンと……たまたま近くにいた生徒の顔に目をしばたたかせた。
「えっと……ハリー……よね?」
「そうだよ。一体他に誰がいるっていうのさ」
おずおずといった様子で声をかけるハーマイオニーに、ハリーはむっとして返す。はっとしたハーマイオニーが空中で杖をふるうと大きなタオルが現れ、ハリーの体を包むように落ちる。
「ちょっとハリーそれで体覆って!!ポンフリーのところに行くの!!」
焦ったような声に訳が分からず首を傾げたハリーは言われた通りタオルを巻きつけようとしては?と思わず固まった。濡れた制服はまぁわかる。しかし、その後ろから見える肌の色が分からない。
いや、色はわかる。白い制服のシャツが張り付いているのだからその下の色が見えるのだから。問題はなんで下を見ているのにズボンがはっきり見えないのかが理解できない。伸びてきた手が、ハーマイオニーの手が素早くハリーの前を隠すようにタオルを閉じるとさぁ立ってと促す。
「ちょっ、ちょっとまってハーマイオニー。ズボンが」
腰回りがやけに緩く、慌てて抑えるハリーは手に持っていた荷物を落とすが衝撃から戻ったロンがそれを拾い、慌ててその場を立ち去る。
「マダムポンフリーいないのかしら」
何も言わず歩いてきたハーマイオニーは医務室を開けるとどうしましょうと声を上げた。一応落ちていた魔法薬は瓶に収めてきたけど、と瓶を置くハーマイオニーはタオルの中を恐る恐る見るハリーを見る。
「ロン、マダムポンフリーが来たら教えて。ハリー、ちょっとこっち来て」
とりあえず、というハーマイオニーはベッドのところに行くとカーテンを閉めてロンに言う。
「とりあえず脱いでハリー。魔法薬ついたままじゃないの」
それときちんと確認しなきゃ、というハーマイオニーにハリーは恐る恐るネクタイを脱いでボタンを外す。着ていたインナーは白だったのと薄いものだったせいで肌の色がよく見えるというよりも、本来ないものがあるせいで布に余裕がなく、シャツは胸をきつく抑えつけている。
「シャツ、脱げそう?」
「う、うん……ちょっと……どうすればいいんだろう」
いったい脳が考えるのを放棄して、ハリーはハーマイオニーに言われた通り脱ごうとし……胸が引っ掛かってしまったことに戸惑う。なんとか頭を抜くとハーマイオニーはじっとハリーを見た後、くるりと背を向けた。
「その、ズボンは脱が……ないとだめね。そこにタオルがあるからそれで腰隠して。えぇっとそのついでに確認するといいわ」
さすがに見るわけにはいかない、というハーマイオニーにのろのろと考えるハリーはベッドに置かれていたタオルを手に取ると、魔法薬を吸ったズボンを脱いで下着の被害がないことを確認して……背を向けたハーマイオニーになんとなく背を向けると、恐る恐る下着の中を確認する。
「大丈夫かいハリー」
思わず絶句するハリーにロンが大丈夫かい?と声をかけた。だが、それに反応できないハリーにハーマイオニーはあぁやっぱりとため息を吐いた。
「ダメみたい。その……ハリー……気を確かにもって」
ちらりと振り向いたハーマイオニーは見ても大丈夫と判断したのか、振り向いてハリーの手からタオルをとると後ろから下着を隠すように覆う。
|