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注意:この物語は女体化有りというか主体になります。
    話の都合上、完全に裏描写が混じる場所があります。
    そういうのが苦手な方は作品一覧にお戻りください。
    また、帝王様が後半、ヘタレになるため、
    かっこいい帝王様を夢見るデスイーターの方もご注意ください。
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 死んでから蘇るまでの10年。
 死喰い人らから聞いただけではわからない変化があるかもしれない、とヴォルデモートは黒いジャケットとパンツスタイルでロンドンの町を歩いていた。
 魔法使い達の世界と違って、時間そのものが早く感じられるマグルの世界にヴォルデモートは忌々しげに鼻を鳴らし、路地の裏へと回った。
 路地の裏へと行けば表に出られないような魔法使いらがいるのか、そこかしこから魔法の気配が伝わってくる。
 顔つきの悪い男らが座り込んでいるが、深緑の髪をなびかせ歩く赤い目の男に畏怖の様なものを感じたのかちらりと見上げるだけで何もしない。
 ヴォルデモートは気にせずそろそろ戻るか、と立ち止まったところで走ってくる軽い音に目を向けた。
 
「っ!」
 前を見ていなかったらしい人物はヴォルデモートにぶつかり、転ぶと顔を上げ、見下ろす男…ヴォルデモートに気が付き顔を凍りつかせた。
「…っ!!」
「嬢ちゃんどこにいった!」
 体をこわばらせるその人物は背後から聞こえる声に驚き、慌てて辺りを見回す。
 面倒事は嫌いだと、ヴォルデモートは無理やり立たせるとすぐわきの細い路地に押し込み、その前に立ちふさがる。
 
「ちくしょう…せっかく上物を見つけたっていうのに…。魔法使いだったなんて…」
「ノクターンで高い金出して手に入れた薬…おめぇがしっかり金縛りしてないからだ!」
 男達の声に体をこわばらせる人物に男たちは気が付かず、騒がしいと煩わしそうな表情の長身の男に気が付き、こそこそと悪態をつきつつ立ち去っていく。
「まだそこにいろ。」
 様子をうかがっている気配の人物に気が付いているヴォルデモートが低く忠告すると驚いたように肩を震わせ、息を殺す。
 やがて戻ってきた男たちはそのまま路地の奥へと消え、気配がぱったりと途絶える。
「マグルではないな。」
 振り向いたヴォルデモートは戸惑うように立ち尽くす少女に目を止めた。
黒い柔らかな髪は短く波を打ち、眼鏡をかけた向こうに緑色の瞳をのぞかせる少女は、まだあどけなさを残した顔立ちでただ驚いたようにヴォルデモートを見つめている。

 
 
 パクパクと口を動かすが声は出ない。
 眉を寄せるヴォルデモートは喉を抑えおろおろと見回す少女をまじまじとみつめた。
「先ほど薬がどうとか言っていたが…。」
 男たちの言葉を思い出すヴォルデモートに少女はこくこくと頷くと怯えたまま一歩下がる。
「俺様を知っているのか。」
 口角を上げ、また一歩下がる少女を壁に追い込むと、逃げられないように顔を挟むように壁に手をつき囲う。
 びくりと震える少女が顔を上げ、震える瞳でヴォルデモートをにらむように見つめると、それが余計に可笑しく感じ、ヴォルデモートの機嫌がよくなる。
 マグルのラフなシャツにジーンズをはいた少女は杖を取り出そうとするが、素早く腕を押さえつけられ、握るように壁へと押し付けられた。
 ふいに顔を近づけると、少女はぎゅっと目をつぶり、顔をそむける。
「なるほど‥魔法薬を飲まされたのか。おおかた家を飛び出しさまよっているところを宿を紹介するだとか言われて、出されたグラスでも飲んだのだろ。」
 少女の吐息から推測するヴォルデモートに少女は顔を真っ赤にし、至近距離でヴォルデモートを見つめた。
 頭の中をぐるぐると思いだす少女にヴォルデモートは内心笑いだしたいのをこらえ、楽しげに眼だけを細める。
「飲んでから何時間たった。」
「“多分‥1時間…変化があったのは飲んだ直後から”」
 ヴォルデモートの問いに少女は口を動かして答えると、どこかに逃げ場はないかと瞳を動かした。
「なるほど。どんな魔法薬かは分からないが…普通のものであれば大体一時間で解けているはず。長期的に効果をもたらすよう、細工された薬か…。あるいは元から変化させる…新しい魔法薬か。」

 逃げ場はない、というように一歩前に出ると細く薄い体に触れ、小ぶりながらも女性として成長し始めている柔らかな胸にあたり、少女は耳の先まで真っ赤に染めた。
 思わず俯く少女にこれからどうするか、とヴォルデモートは考える。
「しかし、マグルではないとすればこのまま見過ごして俺様の事を誰かしらに伝えられても困る。さて…俺様とて年端もいかないようなのを殺す趣味はないのでな。」
 何処か楽しげな…(実際ヴォルデモートはかなり楽しんでいるが)そんな様子の闇の帝王に少女は顔色を変えた。
 どうせ毎日誰かしらを襲っているわけではなく、潜伏している期間もあるヴォルデモートにとっては暇つぶしになって好都合だ。

 
 
「そうだ。死喰い人の誰かの親族であっては容易く消すわけにもいかないだろう。名前は何だ?」
 杖を持った少女の右手を拘束している左手ではなく、右手で少女の顎をすくい取り顔を上げさせるとその碧色の瞳を見つめる。
 ふと眼をそらすことのできなくなった少女は意を決したかのように唇を開く。
「“ハ…ハンナ”」
 うっかり名前を言いそうになったハンナは冷や汗をかきつつハンナと繰り返した。
内心笑いが止まらないヴォルデモートはなるほど、と頷き、ではハンナ、と口を開いた。
「ここでは万が一にも誰かに見かけられると厄介なのでな…場所を移すとしよう。」
 有無を言わさず腕をつかみ、ばちんという音ともに姿くらましをしたヴォルデモートは近くに用意していた隠れ家へとやってきた。
「俺様の隠れ家の一つだ。さて…声も出せず、何を飲まされたのかわからない…。それでいて俺様の顔を知っている。まだ蘇って間もない俺様の顔を知っている未成年は極限られているはずなのだがな。」
 ここでなら邪魔も入らない、と言うヴォルデモートに目をしばたかせるハンナは顔を青ざめた。
 そもそも人前に出る=邪魔者を消すという行動だったことと、蘇ってからまだ活動らしい事をしていなかったため顔を知っている未成年が一人しかいない。写真も考えるが出回った記憶もない。
 そんなヴォルデモートの考えをわかっているのか、それともその“唯一の未成年”である自覚があるのか、未だ腕を掴まれたままのハンナは必死に逃げる道がないかを探していた。

 ただ殺すのではつまらないと、反応を楽しむことにしたヴォルデモートだが、どうやら予想以上に楽しめそうだ、とハンナの腕を強く引く。
 備え付けてあったソファーに足を取られ倒れるハンナはのしかかるようにして押さえつけるヴォルデモートにまた顔を赤らめた。
「見たところ男物の服装のようだが…。“ハンナ”と言う名である以上男だったのを女に変える薬を飲まされた…というわけではないだろう。ただのマグルだと思って飲ませたのならば…声をなくすだけの魔法薬かあるいは他の効果があるのか…。」
 ハンナを見下ろすヴォルデモートはさてどうしたものか、と楽しげにつぶやくとハンナの耳元に口を寄せる。
 
「少し愛の妙薬あるいは媚薬の成分でも入っていたのか…。最初に合った時よりも目が欲情しているようだが…。」
 そう囁けばさらに顔を赤らめたハンナの体温が少し上がったことに気が付き、ヴォルデモートは楽しげに喉の奥で笑う。
「それとも実は男だったのを薬で変えられたのをごまかしているのか…。」
 喉元をなで上げるヴォルデモートにハンナは顔を赤らめつつ無意識に頷いた。
「ほう…。しかしそれではわからないな…。本当に男であったのならば…感じることはないか。」
 シャツをの裾から手を入れ、脇腹をなでつつ膨らんだ小ぶりな山にたどりつくと、揉むようになであげる。
 びくんと体を震わせるハンナはヴォルデモートを押し返そうと腕を張るが、細身とはいえヴォルデモートはそもそも身長が高く、覆いかぶさった状態ではびくともしない。
 掌でぷくりと立ち上がった粒を転がせばハンナはいやいやと首を振った。
 その様子に面白い、と考えるヴォルデモートは転がしていた粒を指でつまみ、少し強めにひねる。
 大きく息を吸うハンナに服をまくりあげれば下着をつけていない白い肌があらわになる。
うっすらと桜色に染まった肌の中赤く主張する粒に口を寄せ歯と舌で味わうヴォルデモートにハンナは腰を跳ね上げ、襲い来る波に戸惑うように濡れた瞳を震わせた。
 声を出せずに喘ぎながら乱れていく少女にヴォルデモートは面白い、とそのまま行為をエスカレートさせていく。


 それにしても、とヴォルデモートは声が出せないながらにも興奮しているのがわかる姿に未だ自分が気がついていないとでも思っているのだろうか、と“英雄”の姿を見下ろす。
 緑色の瞳自体、そんなに多いものではない。
 ましてや魔法使いで、未成年で、自分の顔を知っている…ともなれば一人しかいない。
 後で死喰い人の一人でもあり、ホグワーツの教師として潜伏しているセブルスに悪戯紛いに知らせるか、と自分の正体を隠しているつもりのハリー・ポッターを見下ろしながら口角を上げた。
「“ハンナ”、大分乱れているようだが…。やはりただ喋れない薬を飲まされただけの女性だったか?」
 喉の奥で笑うヴォルデモートは必死に違うと首を振る少女のズボンに手をかけるとベルトを外し、少しずつ脱がせていく。
 露わになったのは男物の下着に身を包んだ白い肌。
 あえて下着の事は触れずに手を忍ばせると濡れた秘部に指を差し込む。
「嫌だと言う割には…ここはもう準備ができているようだが…」
 わざと音が出るように溢れる愛液を手でかき交ぜ、ヴォルデモートは面白いとハンナことハリーの反応を楽しむ。
 ヴォルデモートが長い指を入れていくと、違和感に首を振るが、初めての快感に飲まれて何が何だか分からずハリーは腰を跳ね上げさせた。
 びくびくと小刻みに震えるハリーにヴォルデモートは楽しげに眼を細め、下着を取り去るとぷくりと小さく主張する豆のようなそこを指でつまみ少し強めに押し込む。
 たまらず再び腰を跳ね上げるハリーはさらさらとした愛液を吹き出し、顔を真っ赤に染め上げた。
「俺様に弄られて潮まで吹くとは…淫乱な体のようだな。ハリー・ポッター。」
 指を引き抜き、嗤うヴォルデモートは自分の前をくつろげると、抱きしめるように屈みこみ耳元で囁く。
 はっと目を見開くハリーだが、考えるよりも先に体を貫く痛みに全ての思考が持っていかれる。

 小柄な体を一息に貫いたヴォルデモートは痛みに呼吸が浅くなるハリーの胸を弄り、締め付けがゆるくなるまで未熟な体に愛撫を繰り出した。
 徐々に戻って来た呼吸にヴォルデモートは満足し動き出すと、ハリーもまた痛みの中に快感の芽を見出したのか、徐々に力が抜けヴォルデモートの動きに合わせて体を震わせた。
 押し返そうとしていた腕をヴォルデモートに回し、軽くすがりつく。
「なかなか気持ちのいい…具合のいい体のようだな。ハンナ。」
 真っ赤に染まった顔を喘がせ、ヴォルデモートの動きに合わせて腰を動かす様子にニヤリと笑う。
 声が出せない分、喘ぐ吐息と熟れた顔とふやけた碧色の瞳が全てを物語っている。
 細い腰を掴み、突き上げるヴォルデモートは奥へと注ぎ込んだ。
 生きのいい魚のように跳ねるハンナの体を抑え、ヴォルデモートは汗でぬれたハンナの髪をかき上げる。
 稲妻の形をした傷が見え、ヴォルデモートはくつくつと笑った。
本当に気がつかれていないとでも思っているのか、ととりあえず気を失った少女を抱き上げ、奥の寝室へと運ぶ。

 英雄であるハリー・ポッターを消すにはいつでもできるが、こんな機会他にはない、と首元に口づけ赤い花を咲かせた。
見下ろせば見える範囲に痕を残すと首元でとどまっていた服に目を止め、脱がせてしまう。
 自分が復活したばかりで命を狙われているという自覚はあるのか、と無防備な体を見下ろすヴォルデモートはタオルケットをかけ、部屋を出る。
 服従呪文をかけてしまうものいいが、ここはひとつ遊んでやろうと、おいたままのハリーの杖をみるとそれを棚の上に見えるように置いて姿くらましをした。




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