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そして2時間後…。大体の説明を終えたヴォルデモートは普段あまり長話をしないことから疲れを感じるが、そこはハリーの横顔を見て癒す。毎日会話しているかと聞かれれば正直ナギニぐらいとしか会話していない。死喰い人らでは苛立ってしまって続かない。
「う~…。半分もわからない…。」
投げ出す形になったハリーを苦笑しつつ膝の上に座らせた。ぴくんと肩を振るわせる様子がおかしくて真っかな耳に音を立てて口づける。
「耳元で囁いたほうが覚えやすいのでは?ハリー。」
熱い吐息を耳にかけられ、ハリーは真っ赤になった。
その様子をさもおかしそうに眺めると強引にハリーの顎に手をかけ、口づけをした。
最初は触れるくらいについばむように。
そしてそれは段々と深いものに変わり、空気を求めてわずかに開いた唇に舌を入れる。
歯列をなぞり、奥にあった舌を絡めとり縦横無尽に口内を侵していく。
「んはぁ…ふぁ……んぁ。」
濃厚な口付けにハリーは甘い吐息を漏らした。
打ち寄せる快感に苦しげに息をするハリーから唇が離れ、銀色に光る糸が互いをつないだ。
力なくもたれかかるハリーを抱き上げると、その部屋に置かれたベッドに優しく置き、再び口付けをするとローブを脱がせYシャツのボタンを丁寧に外した。自分の服はといえば乱暴に脱ぎ、床に落としていた。露になる首筋に唇を押し当て、軽く吸い付き赤い印を残していく。冷たい指で胸に立ち上がった突起を擦り、時折捻りつぶした。
それは痛みでなく、快感としてハリーは受け取り、白い喉を仰け反らせる。
「はぁ…あ、、ひゃ…。やっ…あん」
首筋から胸に降りてきた唇は指で弄んでいた突起を口に含み、舌で転がし甘噛みした。
ズボンを下着とともに脱がせ、露になった下半身の己を主張するかのように立ち上がったハリー自身に手をおき、強弱をつけ扱きはじめる。もともと蜜によって濡れていたそれは、ヴォルデモートの手の動きとともに卑猥な水音を響かせた。
「もうこんなになるとは…。お前は本当に感度がいい。」
胸から口を離すと今度はハリー自身を口に含んだ。先端のくぼみを歯でかき、舌で裏筋を沿うようになぞる。指はハリーの胸の突起を弄びつづけていた。
「や…っはん…、、イイ…あ…あ!」
その快感にハリーはヴォルデモートの口内に己の熱を吐き出した。
それを一滴残らず飲み込み、最後まで吸い上げるようにきつく吸い上げる。
「お前の蜜はどの食事よりも美味い。」
「もう…ヴォル。」
「今宵は2週間ぶりなのでな。手加減は出来ない。」
ハリーの足を肩に乗せ、よく見えるようになった蕾に舌を這わせる。
硬く閉ざされた蕾の周辺を焦らすように舐め、ときおりかすめる程度に蕾に触れる。
「や…いれて…。」
「舌でいいのか?」
「違・…あ、、や…ああ。」
押し付けるようにあてがう唇で中の襞を吸われ、舌で浅い所をつきハリーの秘孔を味わう。充血しきった蕾がもの欲しそうにヒクヒクと動き出したのをヴォルデモ―とは満足げに見つめた。
再び立ち上がったハリーの蜜を指に絡め、蕾に突き立て少しづつ中に入れていく。一番敏感なしこりを長い爪で掻くとその刺激にハリーは背を弓なりに仰け反った。両手でしっかりと肩につかまり快感に爪を突き立てる。その痛みすらヴォルデモートには快感でしかなかった。
必死に目で訴えるハリーにヴォルデモートは意地悪く笑い、震える内股に口付ける。
「どうした?」
「ヴォル…おねがッ、も…ッもう…欲しいよぉ。」
「いいだろう。そろそろ俺様も限界だ。」
強引に内壁を押し広げられ、生理的な涙を翡翠色の目に溜めるハリーに再び口付けをすると
一気に根元まで押し込んだ。
腰にハリーの足を巻きつけ、抽送を繰り返す。
縁ぎりぎりまで抜き、また一気に突きつけ最奥をついてもなお、奥に入り込もうと腰を進める。
中で質量を増すヴォルデモート自身の熱にハリーは内部が溶けてしまうような錯覚に陥った。
「くっ…。締め付けが相変わらずきついな。」
口端を上にあげ、激しい抽送をつづける。
ハリーもその動きに合わせ懸命に腰を揺らす。
「あ…くふ…、んぁ…出ちゃう…。」
「俺様もだ。たくさん飲むがいい。」
ヴォルデモートがハリーの中に熱を放つとハリーも締め付けながら同時に果てた。
ぐったりとするハリーを抱きこんだまま覆い被さるように倒れこむ。
普段決して体温が高くないヴォルデモートも汗をかいている。
「夜はまだこれからだ。」
「まだ…ヴォル熱い…。」
「ここまで乱れた姿を見せられては本当に2週間分やるぞ。」
「そうやっていつも命令口調なんだから…。」
「癖だ。」
再び体を起こしたヴォルデモートがハリーを解放したのは夜明け頃であった。
「うぅむ…。すこしやり過ぎたか?」
もともとヴォルデモートは低血圧のため、朝はだるい。今日は更にだるいと疲労感があった。
側で眠る恋人を見ると顔にかかった髪を払ってやる。
その動作で目が覚めたのか、ゆっくりと瞬きをし、ハリーは微笑んだ。
「おは、よう…。けほっけほ。」
咳き込むハリーに落ちていたローブから飴を取り出すと口の中に入れた。
「俺様が購入しておいた喉飴だ。舐めればすぐに喋れるようになる。」
昼頃、ようやく起き出した2人はシャワー室で昨夜の汗とお互いの精を流し、湯に浸かる。
「もっとこっちにこい。」
それでなくとも狭いバスタブなので引き寄せるほどでもなく、ハリーはヴォルデモートにしがみついていた。
「ヴォルってば。歳考えてよね。僕より半世紀も生きているんだからね。」
「それを言われると弱いな。」
「ナギニ元気?」
「無論。…俺様が昨日教えたのだから高点数を取るのだぞ?」
「えぇ!!!そっそんなぁ。無理だよ。」
「スネイプのテストか?」
「そっそうだけど…。呪いなんかかけたら駄目だよ。」
「わかっている。吼えメール100通でも送ろう。」
呆然とした表情のハリーを見るとなにやら喉の奥で押し殺したような笑いが聞こえ、つられてハリーも声を出して笑う。
こうしてシャワー室から楽しげな笑いとつめたい含み笑いが響いた。
~fin
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