ロンの遅い発覚

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 魔法界一有名な友人を持つ純魔法使いの赤毛の一家。

個性豊かな兄弟に囲まれた僕、ロン=ウィーズリーは最近疑問に思っていることがある。

フレッド達が以前ハリーを探しに行った時からなんだかおかしい。
それに…ハリーがいない。

「ハリーは?最近夜見かけないけど。」

「ハリーなら…。森に秘密のスポットがあるらしくって今日も透明マントを着ていっているわ。」

 なにそれ!!僕聞いてないよ?僕だけのけ者?
「僕だけのけ者?酷いよハーマイオニー。」
「私に文句を言われても…。本人に何度言ってもどう話せばいいのかわからないらしいし。」
「僕、今行ってくるよ。場所どこ?」
 どこかで会えればそれでいいし。
「だめよ。ロン。フィルチに見つかったりでもしたら…ハリー!どうしたの?」
 久しぶりに夜の談話室でハリーに会えた・…と思ったけれどもすんごく不機嫌そう…。
 何があったんだろう…。

「最悪!!!バカバカバカバカ!!僕よりそんなに…あ!ロン。えっと…。あー…ハーマイオニー、ちょっと来て。」
 また僕をのけ者にするきかよ!!!
「ハリー!僕に言ってくれたっていいだろ?何を隠しているんだよ。」
「ロン。ごめんなさいね。ちょっとだけ待ってて。すぐに言うから。」
 困った表情のハリーを引っ張って奥の隅に行く…。どうせ僕はのけ者ですよ…。
「ねぇロン。ハリーが見て来たある出来事なんだけれども、聞いてる?」
「うん。聞いているよ。」
「とある所でカップルがいたんですって。名前は伏せておくけれども私やハリー、ロンも良く知っている人物よ。あ、詮索ナシね。」
 よくわかったなぁ~。僕が今あてようとしていたのに。
「んでそのカップルがどうかしたの?」
「一人は実験だとか研究が好きでしかも年齢が上、もう一人はその彼氏よりも年齢は低く感情的になりやすい子なのね。その二人はよく喧嘩もするけれども、とっても仲が良く、ラヴラヴな二人なのよ。で、今回。せっかく会ったのにあ、学年と寮が違うから会える時間が限られているのね。その年上の彼氏のほうが実験に夢中で年下の恋人の事をほったらかしにしてしまったの。案の定その恋人は怒って、普段のストレスを全部ぶつけて帰ってしまったの。どう思う?」
 どうって言われても…。
「この場合…放って置いた彼氏のほうにも問題があると思うけど…やつあたりは良くないよなぁ~。」
「そうよね~。やっぱり謝った方がいいわね。」
 がっくりと肩を下ろすハリー…。もしかして…
「ハリーがその恋人?」


「え!ちっが…えっと…。あ!!」
 いきなり大声出して・・どうしたんだろ…ハリーの目線の先には…
本来絶対にグリフィンドールには来ないはずの…。
「スネイプ先生!?どうしてここに…。」
「スネイプ先生。確認してからはいってください!もしも他の生徒がいたら…。」
 驚くハリーと自分たち以外誰もいないことを確かめるハーマイオニ…。もう何が何だか分からないよ。
「わかってるが…ハリー。とりあえず…すまなかった。」
「セブルス…僕こそ…八つ当たりしてごめんなさい…。」
 ファーストネームで呼び合ってる!?え?なに?ちょっと待って。どういうこと?
 しかもあの陰険鬼教師からは想像できないほど…の優しい目???
「ハリー。良かったわね。」
「うん。」
スネイプの首に腕を回して…何を…!!!!!これってこれって…キキキッス。
「まったく…。私達がいるのを忘れないでください。」
 絶対に聞こえてないだろうな…。別空間になってる。
男同士で?生徒と教師で?犬猿の中で????こんな長いキスを???
「明日にはハ…ポッターはこちらに帰す。」
「私達の前では普段の呼び方でいいですよ。じゃあハリーお休みなさい。」
 ハリーをお姫さま抱っこして透明マントを被って行ってしまう…。
 
「ロン。大丈夫?随分固まっていたようだけれども。びっくりした?」
「びっくりも何もこうも!何がどうなっているわけ???」
「何もこうも…二人はたしか…マルフォイにばれたのが…12月で…フレッド達が気づいたのが1月。今が・…2月だから…うんあってるわ。去年の10月からだわ。」
 マルフォイにばれた???いつ??そんな困惑した僕の表情からハーマイオニーは少し考えて説明してくれた。
「え~~っと…前にマルフォイが誰かの呪いをかけられて3日間くらい医務室にいた時のこと…覚えてる?」
 たしか…。部屋の水差しの中に魔法薬が入っていたらしく医務室に運ばれた…あれかな?
「それがどうかしたの?」
「まぁ事の発端の4ヶ月ほど前からハリーとスネイプ先生が付き合いだして…ハリーが言っていた話だと、マルフォイが仕掛けた盗聴器がスネイプに見つかってハリーとの恋人でいられる時間を盗み聞きしていたのに対して…そのちょっと我を忘れてしまって眠っている間に魔法薬をちょこっと…。」
「ちょっとまってよ?じゃああの事件は…スネイプが犯人??」
「学校中に知れたら大変だから静かに!!」
「あっごめん。それで…もしかしてフレッド達も?」
「えぇ。よりによってスネイプ先生がたまたま酔っぱらっていた時で…ハリーが止めるのにもほら、力の差があるじゃない。それで二人の目の前で始めちゃったらしくって…。意味分かるわよね?」
何を始めたって???さっきみたいなキス?それとも…

「聞きたいの?ロン。」
「なんか耳に悪そうな気がするけどやっぱり気になるな…。」
「後悔しても知らないわよ。最初に目の前でセクハラ。その次に押し倒して服をぬが…」
「わかった!わかったよハ-マイオニー。そんなに深い関係だったの???」
即答で肯定されて僕の頭はかなり痛んだ。
「スネハリって言えば…一部のファンクラブにも知れ渡っているわよ。」
 スネハリ?スネイプとハリーの略称?何それ!?意味わからないよ!?
「それにしても・…ハリーも物好きよね。よりによってスネイプ先生なんて。まぁ普通よりも萌えるけど。」
 何言い始めているんだよハーマイオニー!!!萌えって萌えって何さ!!
「フレッド達も逃げずに見てればよかったのに。まぁ激写写真が高く売れたから別にいいけれど。あ、秘蔵写真見る?スネハリinベッド(動画)。」
 君まで・…昔の規則ガッチガッチのハーマイオニーに戻ってくれよーーー!!
「今なら2ショット写真10クヌート2シックル。しばらくほうっておくと極稀に始めるわよ。あ、6割方で喧嘩しているかもしれないわ。どう?」
「5クヌート。」
「9クヌート。」
「6クヌート…。」
「7クヌート6シックル。これ以上は負けられないわ。」
「うっ…はい。」
買っちゃったよ!どうしよう!意味わからないよ!?

 
 
~fin

 



マルフォイ…大丈夫か???
はい。今回はロンがスネハリ発覚。
ハー子、バリバリ腐女です。スネハリ写真を裏で売りさばいています。
というよりも…彼女目の前でヤっているのを目撃しています。ガン見です。
ハー子の秘蔵写真見てみたいっす。10ガリオン出してでも欲しいです(´Д`)
ロンかわいそう…いつかロンハーを書いて供養してあげたい…(無理だろうな。)
次は…(まだ続くの??)シリウスかなぁ~~…。いや、ハー子がスネハリ発覚した当時の話でも。
2019:ほんのり修正


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